ウエイト版は色々なカードのベースになっています。
今売られている様々なカードの殆どがウエイト版をベースにしている、といっても過言ではありません。
マルセイユ版などのウエイト版とは関係がないものでも有名なデッキはありますが、やはりウエイト版ベースが圧倒的です。
その中でも、ウエイト版をベースに、というよりも「ウエイト版に何かをした」というデッキもいくつか出てきています。今回取り上げるのはその例の一部です。
まず「UNIVERSAL WAIT」です。
これは、全体的に線を淡くして、その分色を強烈にした感じにアレンジされています。構図などは本来のウエイト版と同じですが、広げてみるとかなり違うカードという感じがします。裏面は紺に金の星です。
次は「TAROT OF THE NEW VISION」です。
このカードはよく見るとお分かりのように「ウエイトエイト版の絵柄を全て後ろから見た絵」にしてしまっています。当然、本来のカードにはまるで描かれていない部分も描くわけですから作者の想像もかなり入っています。しかし、それは突拍子もない想像ではなく「ああ、なるほど」と思わせる、本来のカードを忠実に解釈した上の想像になっています。
そしてその次は「UNIVERSAL TRANSPARENT TAROT」です。
これは透明のプラスチックに印刷された独特のカードです。ちょっとこれで占いをするのは無理がありすぎると思いますが面白いデッキなのは間違いありません。写真の愚者はカードの左上に描かれていますが、他にも左上、右下、左下とカードによって色々な位置に配置されています。
このようにウエイト版の絵柄を構図そのままに描きなおしたもの、裏側などといった形に描きなおしたもの、構図は変わらないものの透明な材質といった遊び心のあるものなどが生まれています。
