余は如何にして魔女となりし乎 (その3)
事前の準備も乏しく、ある意味慌ただしくイニシエイションを受けた私は、その後改めて魔女の修行をすることになりました。
最初の1年は激動の1年でした。魔女の訓練が進むとそれに呼応するように日常生活や人間関係にも変化が次々と現れました。それなりに一通りのことが学び終えたかな、と思えるには約4年ほどかかりました。親や親類ともその4年の間で完全に縁を切ることができました。これでやっと生命の危険がなくなるな、と心底ほっとしたことをよく覚えています。
その後、いくつかの試練がありましたが、周りに助けてもらいながら何とか乗り切ってきて、完全に落ちついてきたかな、といえるようになった頃には、大体10年が経っていました。
「魔女として一人前になるのには10年はかかる」
という言葉が魔女の世界にはありますが、私自身に関していえば、
「魔女になって10年経ってやっときちんとしたスターとラインに立てた」
という感じでした。それからずいぶん経った今でもまだまだ胸を張って
「私は一人前の魔女です」
とはいえません。この世界、学べは学ぶほど奥が深く、まだまだ自分自身が未熟であることを思い知らされます。
以上が私が魔女を知り、イニシエイションを受け、その後から現在経、といった歩みの簡単なお話でした。
ただ、私の場合は特殊な事情が色々重なったので仕方なかったというのがありますが、これから魔女をめざす方はまず、イニシエイションを受けたりして魔女になる前に魔女についての学習などをしておくべきだと思います。魔女についてしっかりと基礎知識などを身につけたところでもう一度「自分は魔女になりたいのか?」という問いかけをして、そこで自信を持って「Yes」とこたえられてから、魔女になるという手順を踏んだ方がより充実した魔女人生のスタートを切ることができると思うからです。
それでは3回に渡りお付き合いありがとうございました。
余は如何にして魔女となりし乎 (その2)
私がカルト宗教から解放されたのは祖母ががんに罹り無事死んだことによってでした。その後祖母と(親戚中で唯一のもう一人の信徒だった)叔母によってかなり高額な生命保険が私が3歳くらいの時からかけられていたことが分かったり、思い起こせばその頃以降、何度か生命の危機を感じる事件がたて続いたことなどがわかりました。
さて、他の人には聞こえない、私にとって切実なレベルで「良いこと」を教えてくれる声にしたがって、アルバイトをはじめたのがきっかけで橘師と出会い、今までのことを数日かけて簡単にお話ししたら「それは立派な虐待と一部は殺人未遂だよ……」と言われました。そこで私は、同じようなことは今後も起きてくるだろう、と思い改めて自分が生命の危機に今後もさらされる可能性が極めて高いことを実感しました。
そこで身を守るためのスペルを教えていただいたり、現実的な危険からのさけ方などを色々教えていただきました。そうした中で橘師の所にあった蔵書の中からて何冊かの本を借りて読んでみました。その時は橘師の背景になっているもの(当然Witchcraftです)が正直よく分からなかったので、そこにある本を読めば何か分かるかもしれない、といった程度でした。
結局、数冊読んだ結果、現実に魔女というものが存在していて、橘師はその数少ない一人であること等が分かりました。それでも本の中に「religion」という単語が何回も出てきたので魔女が宗教と関連しているらしいということは感じましたが、前回お話したように私は宗教といえば祖母の関わっていたカルト宗教しか知らなかったので正直そこはわからないまま読みとばしていました。ただ、魔女という生き方や何よりもこの魔女の神様や女神様なら自分を救ってくれるかもしれない、という気持ちが強かったのはよく覚えています。何よりも誰にも聞こえない「良いことを教えてくれる声」が魔女について学ぶことを導いてくれていたので、わからないながらも私の気持ちだけは固まっていました。
それから橘師に色々な話を聞いて、ともかく魔女として生きたい、と思った私はWitchcraftの伝統的な方法、つまり、最初にイニシエイションを受けてから学んでいくという魔女狩りの時代に当たり前だった方法でこの道を歩み始めたいと思いました。しかし、その希望は理解していただけたとはいえ、橘師からは、一通りの説明はきちんと受けてからにしなさい、といわれ短期間で概略を説明してもらい、その後イニシエイションを受けたのでした。
余は如何にして魔女となりし乎 (その1)
タイトルは内村鑑三の著書『余は如何にして基督信徒となりし乎』をパクリスペクトさせて頂きました。
『余は如何にして基督信徒となりし乎』は内村鑑三が基督教徒としての内面の軌跡をつづった本ですが、私のブログは(当然ですが)そんなに深いものではありませんし長いものでもありません。
私の場合は、正直にいえば「神様、女神様に具体的に助けてほしい!」というのが一番のきっかけでした。と、いうのも私は小さいころから家族のみならず親戚中からいわゆる虐待を受けていて、本当に具体的に救ってくれる絶対的な存在を求めていたのです。そして、実際に救われることも強く求めていました。
でも、祖母が某カルト宗教の熱狂的な信者で、親戚中が私を祖母の家で暮らすようにさせ、宗教的跡取りとして差し出すことで自分たちの身を守る、ということをしていたので、
「宗教=悪」
というイメージがあったので何かの宗教に頼りたいとは思いませんでした。しかし、カルトの神や教祖は「悪」と認識していましたが、同時に
「これは本物の神ではない」
とも感じていました。だから、宗教というものに生理的拒否感を持っていてもどこかで神や女神に救いを求める気持ちがあったのだと思います。
そんな中、生命の危険を感じたことがきっかけで偶然神の啓示(後にして思えば)を受けていました。と、言っててもそんな厳かなものではなく、生命の危険があったときにどうすればよいかを教えてくれる「他の人には聞こえない声」に出会ったのです。かなり小さな時からでしたので、具体的にいつからかはわかりませんがおそらく2~3歳の頃から声自体は聞いていたと思います。祖母に連れられおかしな施設で教祖のわけのわからない話を延々聞かされたり、わけのわからない呪文を唱えさせられたり、と何年もさせられた結果、また生活のほとんどがそうしたものに関わっていた私にとって宗教とは自分を不幸しかしないもの、と感じていました。そこにそうした状況から脱出できる方法を教えてくれた声は、とてもありがたいものに感じたのです。シンプルにいえば、他の人には聞こえない
「この良いことを教えてくれる声に導かれていこう」
というのが素直な気持ちでした。
そしてその後偶然、Witchcraftに出会います。しかし、当時の私はWitchcraftを宗教とは感じていませんでした。考えてみれば神と女神を祀っているのですから立派な宗教なのですが、少なくても私がそれまで目にし耳にしてきたものと同じものとは感じられなかったのです。
魔女のアカウント
今までTwitterでは @mikan_aries55 のアカウントで占いのことや魔女のことなどをツイートしていました。
もちろん、魔女と占いというのは両方に関係がある話題というのも多いのですが(大抵の魔女は占いをしますし、私も例外ではありません)、最近占い関係に興味を持ってフォローしてくださっている方と魔女関係に興味を持ってフォローしてくださっている方に段々分かれてきているのを実は感じていました(もちろん、両方という方も多いのですが)。
そこでこの度従来の @mikan_aries55 のアカウントを占い専用とすることにしました。
そして、これとは別で魔女、Witchcraft関係専用のアカウントとして、
@ototsuki_witch
というアカウントを新しく作りました。魔女関係に興味をお持ちの方はこちらもフォローしていただけるとうれしいです。
ちなみにここ半年くらいの間に、いいねをしてくださった方やリアルでお会いしたことがある方、その他既にご縁があった方々はこちらから無言フォローさせていただきました。
とりあえず、今までの魔女関係ツイートを再編集してアップしていったり、その過程で思ったことなどを中心にツイートを始めていこうと思っています。
今後とも、新旧両アカウントをよろしくお願いいたします!
2023年、今年の抱負
遅くなってしまいましたが、あけましておめでとうございます。
昨年中はコロナをはじめ色々と慌ただしく過ぎてしまいました。
ブログもあまり書けなかったし、Twitterもあまり活発には動かせませんでした。とはいえ、これは去年に限ったことではありませんでしたが……
今年はこうした反省も含めて活発に、といきたいところですが、大きすぎる目標をたててもまた同じ反省を来年書くことになるのは明らかです!(私は自分を知っている、、、)
そこで、まずはブログを月2回以上更新、Twitterも今までのような日常系ばかりでなく魔女関係、占い関係のツイートも増やしていく、という低い(低すぎる?)ながらも、これを目標としようと思います。
それでは今年もみなさま、よろしくおねがいします。