占いの種類というと、タロット占い、トランプ占い、占星術…と色々な「占い方法」の種類が出てきます。
でも、これはあくまでも占い「方法の種類」で、「占いの種類」ではありません。
そういうと
「占いって悩み相談とか、当たり外れのものじゃないの?だから種類っていっても…」
と、よく言われます。
でも、占いにはちゃんと種類があるのです。日本語では一言で占い、ですが英語では
fortunetelling と divination
とに区別されています。
日本で占いというとほとんどがfortunetellingの方を指します。
fortuneという言葉は「運命の女神によって定められたもの」というのがもともとの意味で、1300年代から使われ始めた言葉です。そこから「偶然、運(命)」という意味で使い始め、その意味を定着させたのがシェイクスピアで1300年代後半のことでした。
そしてそのfortuneを語るもの(telling)という意味でfortunetellingという言葉が出来上がったのです。そして、その「定められた運命を語る人」をfortunetellerというようになり、これが占い師という言葉の英訳となったのです。
これが一般的な意味の占いと占い師になります。
さて、実はもう一つ、占いをさす英単語にdivinationというのがあります。この単語を英和辞典で引くと「神託」「予言」「占い」という意味が出てくると思います。
これは神(女神)の言葉によるもので、物事の本質や人生全体に通じるもの、あるいは個人についてのものならば、その人の持って生まれたものなどを的確に予言あるいは預言するものなのです。これについて細かくお話しするのは、それだけで大変な分量になってしまうので、またの機会として今回はこの辺までにしておきます。
まとめると、占いには
①目の前の困りごとや、単純な未来、あるいは行動によってどういう結果が出るかなどを占ういわゆる普通の占い(=fortunetelling)。
②神託によってもっと高次元のものをお告げとしていただくもの(=divination)
の2種類がある、ということです。
今回は占いの種類についてでした。