占いというとよく「当たった、外れた」という話になりますが、そういう話を聞くたびに私は不思議だなぁ…と思います。
と、いうのも占いは当たるようにできているものなのですから、当たるのは当然のことなのです。
当たることは大前提として占うのは当然のことだと思うのです。
私が習った先生は「占いはどう外すかが大切なんだよ」とよく仰っていました。
私はその言葉を初めて聞いたとき正直「???」でした。
私が訳が分からない、という顔をしていると先生はこんな話をしてくださいました。
占いで「明日のお昼、あなたはトラックにはねられますよ」と言われて、翌日の昼に本当にトラックにはねられながら「当たった~!」などとなってはどうしようもないわけ。だから、そういう結果が出たら、どうやってそれを外すか?が占い師の腕の見せ所なんだよ、と。
言われてみればその通りだと思いました。
そもそも幸せの絶頂の人が占いをしてもらいに来ることなんかまずないでしょう。みんな何か困っていることがあるから占ってもらいに来るわけです。
うまくいかなかったり、困った状況の人がそのまま突き進んだ場合、たいていはもっと悪化します。正確に未来を当てるだけの占いならほとんどが「今よりさらに悪化します」というような種類の未来が読めるはずです。
でも、それでは困るわけです。
なので、そうならないように、悪い未来をどうすれば避けられるのか?あるいは好転させられるのか?の対策を具体的なレベルまで出して、初めて占いの意味があるのだと思います。
つまり、
①占いとは当たるようにできているのだから、ちゃんと学んだ人がやれば当たるのが当たり前。
②その上で、悪い結果をどうさけたり好転させるかの具体的な答えを出して初めて意味がある。
ということが占いをする場合に最低限必要なものだと思います。
それでこそ、占いは本当の意味での転ばぬ先の杖になるのだと思います。