先日「タロットカードの裏のこの☆のマークは何ですか?」という質問を頂きました。
この「☆」のマークをペンタグラムといいます。
このペンタグラムについては、古代バビロニアの遺跡から見つかったものが最古のもので…等、諸説ありますが、実際のところは諸説あって、
結局は「とても古い時代から使われていて、誰が作ったものかもわからない」ということがわかっている、というのが現状では一番正確だと思います(笑)
そのような理由からこの形の由来を断定して書かれているものはあまり信用できませんが、いつかはっきりわかると面白いだろうな、と古代文明に思いを馳せることができる夢のある図形でもあります。
さて、この形は世界中で護符等として使われていますが、ここ日本の秋田県でも見つかっています。
秋田県大仙市にある厨川谷地遺跡(古代城柵官衛遺跡である払田の柵跡から南東にある、祭祀遺跡といわれている場所)からは、東北で初めて「五芒星」の記された墨書土師噐坏が見つかりました。(2002年毎日新聞に掲載)
この☆はセーマンと呼ばれ魔除けの呪符として使われていて、陰陽道(陰陽師安倍晴明)に由来すると言われているそうです。
私たちは陰陽道とは無関係ですが、やはり同じようにペンタグラムを護符や儀式、呪術用として使います。流派や宗教などが違っても、パワフルな図形というのは共通しているものだなぁ、とペンタグラムを考える時、いつも思います。