乙月あやめの日々是好日

秋田で日本赤十字献血サポーター企業の代表をしている占い師、乙月あやめのブログです。(本業の)魔女としての話も書きます。

小さき神

日本には八百万の神という言葉があるようにたくさんの神様と女神様がいらっしゃいます。
それがどのくらいたくさんかというとなかなかイメージができないのではないでしょうか。

昔の日本人は桜の花が満開の頃、桜の花の一つ一つに神様、女神様がお座りになっている、と思っていたそうです。さくらはもともと「サ(神様の)」「クラ(お座りになるところ)」という意味だったそうですから、とんでもない数の神様が日本にはいらっしゃることになります。

そうなると人間が忘れてしまう神様も出てきます。古く壊れた社や、神社跡等もそうですが、神社を特に持っていない神様もたくさんいるわけですから、そうした神々は人の記憶から記憶へと伝わらなければ「忘れられた神」となってしまうのです。人に信仰されず忘れられてしまうと、小さくなり力がなくなってしまい「見無神(みなかみ)」と呼ばれる神になるそうです。人が見ることがなくなった神様という意味です。

同じような考え方はヨーロッパにもあって、向こうでは「小さき神」と言う意味の言葉で表されています。

20年くらい前にある山の上の神社にお参りしなければならなかったときに、その参道の山道は雨と赤土でツルツルでした。ちょっと気を抜くと(抜かなくても)足を滑らせて転んでしまいます。何度か転びながら三兆間でたどり着きお参りをした後の帰り道、ご存じの通り山道は下りの方が大変です。何度も転びそうになったり滑りそうになると「こっちに足を着いて」「こっちにつかまって」という声が聞こえました。不思議に思って見渡すと足元に小さな神様がいらっしゃいました。その声に導かれて帰りは一度も転んだり滑ったりすることなく降りることができました。

みんながみんな、というわけではないと思いますが「見無神様」は大きめの神社などに間借りしていらっしゃるのかな、と思いました。その後何度かその神社に行くことがあったのですが、やはりその小さな神様が昇り降りを心配してきてくださっているのを感じました。

 

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