乙月あやめの日々是好日

秋田で日本赤十字献血サポーター企業の代表をしている占い師、乙月あやめのブログです。(本業の)魔女としての話も書きます。

余は如何にして魔女となりし乎 (その2)

私がカルト宗教から解放されたのは祖母ががんに罹り無事死んだことによってでした。その後祖母と(親戚中で唯一のもう一人の信徒だった)叔母によってかなり高額な生命保険が私が3歳くらいの時からかけられていたことが分かったり、思い起こせばその頃以降、何度か生命の危機を感じる事件がたて続いたことなどがわかりました。

さて、他の人には聞こえない、私にとって切実なレベルで「良いこと」を教えてくれる声にしたがって、アルバイトをはじめたのがきっかけで橘師と出会い、今までのことを数日かけて簡単にお話ししたら「それは立派な虐待と一部は殺人未遂だよ……」と言われました。そこで私は、同じようなことは今後も起きてくるだろう、と思い改めて自分が生命の危機に今後もさらされる可能性が極めて高いことを実感しました。

そこで身を守るためのスペルを教えていただいたり、現実的な危険からのさけ方などを色々教えていただきました。そうした中で橘師の所にあった蔵書の中からて何冊かの本を借りて読んでみました。その時は橘師の背景になっているもの(当然Witchcraftです)が正直よく分からなかったので、そこにある本を読めば何か分かるかもしれない、といった程度でした。

結局、数冊読んだ結果、現実に魔女というものが存在していて、橘師はその数少ない一人であること等が分かりました。それでも本の中に「religion」という単語が何回も出てきたので魔女が宗教と関連しているらしいということは感じましたが、前回お話したように私は宗教といえば祖母の関わっていたカルト宗教しか知らなかったので正直そこはわからないまま読みとばしていました。ただ、魔女という生き方や何よりもこの魔女の神様や女神様なら自分を救ってくれるかもしれない、という気持ちが強かったのはよく覚えています。何よりも誰にも聞こえない「良いことを教えてくれる声」が魔女について学ぶことを導いてくれていたので、わからないながらも私の気持ちだけは固まっていました。

それから橘師に色々な話を聞いて、ともかく魔女として生きたい、と思った私はWitchcraftの伝統的な方法、つまり、最初にイニシエイションを受けてから学んでいくという魔女狩りの時代に当たり前だった方法でこの道を歩み始めたいと思いました。しかし、その希望は理解していただけたとはいえ、橘師からは、一通りの説明はきちんと受けてからにしなさい、といわれ短期間で概略を説明してもらい、その後イニシエイションを受けたのでした。